ジョギングを日課にしているけれど「最近、膝が痛い」あるいは、「ふくらはぎが痛い」というランナーはいませんか? もしかしたら、ランニングフォームに問題があるのかもしれませんよ。正しいランニングフォームであれば効率良く走れるだけでなく、姿勢が美しくなり、怪我などのトラブル防止にもつながります。
そこで、今回は「正しいランニングフォーム」について詳しく解説していきます。

正しいランニングフォームとは?

ランニングフォームは十人十色だと言われます。
この「十人十色」の意味を勘違いしているランナーがいるかもしれません。正しい意味は、基本となるランニングフォームを正しく理解した上で、自分にとって走りやすいフォームを選択するということです。

怪我をせずに効率良く走るためには、基本となる正しいランニングフォームを理解する必要があります。

では「正しいランニングフォーム」とはどういうものなのでしょうか。

カラダを1本の棒に見立てて、棒立ちした状態で前傾姿勢になると、バランスが崩れるのでカラダを支えようとして片足が前に1歩出ます。
この要領で前に足を交互に踏み出す走り方が正しいランニングフォームだといわれています。
このとき腹筋に力を入れて、骨盤を含めたカラダ全体が1本の棒のように前傾姿勢を維持する必要があります。

前に1歩踏み出した足の「つま先」で着地するのか、それとも「かかと」で着地するのか、意見が分かれるところですが、その点については後述することにしましょう。

一見は百聞にしかず。
正しいランニングフォームについてはこちらの「『ランニング・スタイル』Vol.48~フォーム・チェックしてみよう(1)」の動画がわかりやすいので参考にしてください。

「つま先着地 」と「かかと着地」どちらが正しい?

「つま先着地」か「かかと着地」のどちらが正しいのか、意見が分かれます。
「つま先着地」はアフリカ出身のアスリートに多く、とくに最近注目を集めていますが、アキレス腱が短い日本人には不向きだという意見が多いようです。

また、フルマラソンなどの長距離走では「ふくらはぎ」に負担がかかるという問題もあります。

日本人ランナーのほとんどが「かかと着地」です。オリンピックで金メダルをとるような一流の日本人アスリートのほとんどが「かかと着地」のランニングフォームを取り入れています。ただ「かかと着地」の問題点は、着地する際の衝撃が強いため、膝に負担がかかることにあります。

「かかと着地」の場合は、膝への負担を軽減させるために「かかと」で着地します。そしてスムーズに重心移動をさせ、つま先で前へ蹴り出すランニングフォームが理想的です。

こちらの動画がわかりやすいので参考にしてください。
「正しい着地の仕方」

ランニングフォームとウォーキングフォームは基本が同じ

ランニングのフォームとウォーキングのフォームとは基本的に同じです。
腹筋を意識してカラダを棒に見立てて前傾姿勢で足を交互に踏み出して走る、または歩くフォームが理想。

正しいランニングフォームやウォーキングフォームは姿勢を良くして、コアマッスル(体幹筋)を鍛えるので基礎代謝が高まります。
このことからダイエット効果が期待でき、健康的に体質改善していく効果が期待できます。

普段の立ち姿も美しくなりますから、人前に出ても自信が持てるようになりますよ。
また、姿勢がよくなれば着たい服がカラダにフィットするようになるので、オシャレが楽しめるようになります。

正しいランニングフォームのチェック方法

一人ではなかなかランニングフォームのチェックがしづらいものです。そんなときは、ショップのショーウインドーなどに自分の走る姿を映してランニングフォームのチェックを行うといいでしょう。
暗い時間帯でしたら街灯で照らされた自分の陰を見たり、昼間なら自分の陰を見るなどして、ランニングフォームのチェックを行うような工夫ができます。

長くジョギング/マラソンを続けるためにも!

ジョギングやマラソンにとって、ランニングフォームが一番大切だということを理解していただけましたでしょうか。
以上のことを参考にして、もう一度「自分のランニングフォームが正しいのか?」、再チェックしてみましょう。

歳を重ねてもジョギングやウォーキングを楽しめるように、正しいランニングフォームを身につけるように心がけてくださいね。