毎年多くのマラソン大会が全国各地で開催されていますが、その中にユニークなコスプレ衣装で参加するランナーがいます。
私も毎回コスプレ衣装で走っています。毎回です。
それほどコスプレで走ることは魅力があるんです。そこで、「みんなで楽しむ仮装ランの魅力」についてお話していきます。

マラソンはタイムを競うことはもちろんですが、「タイムよりもお祭り気分を楽しんじゃおう!」というヒーローや人気者に扮して走るコスプレランナーが沿道で応援する人たちを盛り上げることも楽しみのひとつになっています。
東京マラソンでもジブリの人気キャラやマリオ、ふなっしー、ピコ太郎など「なりきり個性的なキャラクター」が着ぐるみや手作りグッズで銀座の街を駆け抜けていきました。
こんなマラソンの楽しみ方は市民ランナーならではの盛り上げ方ですよね。

目立つ、だけじゃダメ!走りやすい仮装(コスプレ)を選ぼう

コスプレランナーとしては目立つこともミッションですが、せっかく仮装OKのマラソン大会に出場するのですから「完走」もミッションとしたいのが本音です。
目立つ仮装もしたいけど、完走もしたい……。さて、どうしましょう。

私の経験ですが、オススメなのは「走りやすいコスプレ」です。
ここでは、まず仮装して走ることのメリットとデメリットについてカンタンにまとめてみます。
個人的なメリットかもしれませんが、多くのコスプレランナーに共通する心理だと思います。

  • 大会出場のモチベーションが上がる
  • 沿道からの声援がすごい!
  • 声がかけやすいので、ラン友がすぐにできる
  • メディアの目に留まりやすい

デメリットとして考えられるのは、

  • 衣装にお金がかかる
  • 衣装によっては走りにくい

デメリットの解決方法は工夫次第でカンタンそうですね。
経験上、仮装するといつもと違った自分を垣間見ることができます。実際にやってみてください。
コスプレ衣装で走るとテンションが上がり、楽しくて、スタート前の不安が打ち消されます。

沿道からの声援がすごい!ラン友がすぐにできるメリットも

仮装して走っていると「マリオ頑張れ〜!!」「ミニーちゃんかわいい〜!!」「ピコ太郎だ!!」…… など、「わー!」「キャー!」と盛り上がります。

沿道の人が手を振って応援してくれたり、ハイタッチをすることは仮装ランナーにとってすごくうれしい双方向のコミュニケーションなんです。
疲れてきても声援を受けると「オレはヒーローだ、最後まで盛り上げるぞ」と力が湧き上がってきます。
元気も出ますから、重くなった足は給水所で度々ちょっと長めのインターバルを取りますが、心は軽く楽しい気分が続き、結果はなんとか「完走」。

普通のウェアで走っていたらこういった声援はあまりかけてもらえません。
これは、コスプレをして走ったことのある方ならすぐにわかる大きなメリットと言えます。

また、コスプレをしてマラソン大会に出ると、仮装している者同士、親近感がわきますから声もかけやすく、カンタンに友だちになれます。
ジブリだったり、マリオだったり、ディズニーだったり、同じカテゴリーのコスプレ衣装だったら効果倍増!すぐにラン友となり、一緒に大会を盛り上げていきます。
例えばマリオのコスプレで走っていると、同じマリオブラザーズシリーズのコスプレイヤーはすぐに仲間になれますよね。

ネットメディアデビュー!目立つ仮装はメディアの目に留まりやすい?!

メディアや大会主催者もコスプレランナーに注目しています。
たとえば、水戸黄門漫遊マラソン(水戸市など主催、産経新聞社共催)は「グッドエール&ナイスコスプレコンテスト」という企画をたて、仮装してマラソンに参加したランナーを「ナイスコスプレ」、沿道から応援してくれた人を「グッドエール」として写真を募集して表彰したりしています。

もちろん、東京マラソン大会など、大きな大会になるとテレビカメラも入ってメディアが報道します。
目立つコスプレで走っているとテレビ局のアナウンサーから止められてインタビューされる確率が高くなります。

メディアでは取り上げられませんが、コスプレ衣装で走ることを企業宣伝に活用している人もいるくらいです。年々進化するコスプレランナーは大会側からしても盛り上がりに欠かせない人たちだと言えます。

さて、仮装して走るなら、ほかの仮装ランナーよりも目立ちたいですよね。
衣装デザインは大きめ、色はカラフル、周知のヒーローやアイドル、マリオブラザースなど集団で盛り上がることができる衣装がオススメです!

安全面が一番。仮装で注意することとは?

コスプレランナーには注意しなければならないこともあります。

仮装していない一般ランナーを妨害したり傷つける可能性がある仮装や、 政治的な主張や考え方を訴える服装などは「競技を中止させることがある」と参加案内に書かれていることがありますから、大会案内はよく読んでください。

私が経験したことですが、大きな駅伝大会の選考会も兼ねたマラソン大会でコスプレをして出場しようとした人が大会側から注意されたことがあります。
この場合も、しっかりと大会のルールを確認していなかったことが原因です。

コスプレランナーでの出場を考えるときは、大会規定や案内をしっかりチェックして出場するようにしましょう。

ドン・キホーテ、手作り…コスプレ衣装はどうやって揃えるの?

仮装して走るには、衣装が必要です。

購入先としては、主にAmazonが品揃えも良く価格もリーズナブルでオススメです。しかし、あまりにも安い商品はランニングに適してないので、中堅クラス以上の衣装を買うことをオススメします。

ある程度高くてもクオリティーの高い衣装は動きやすくつくられていて、満足度も高くなりますからモチベーションも上がります。
ただ、懲りすぎると、数十万円もかけて衣装を作る強者も出てきます。もちろん、その人のこだわりですが、私は夢中になるほどお金がかかることが仮装のデメリットだと思っています。

もちろん、安価なハンドメイドで楽しむ仮装ランナーもいます。

定番は耳が付いたカチューシャや帽子タイプ、カツラのかぶり物です。安めの仮装グッズを上手くアレンジして全身タイツやスカートと合わせれば動きやすい仮装ができます。

忘れてはいけないのが「走りやすいコスプレ衣装」です。
私が見てきて、走りにくい代表的な衣装は、風の抵抗を受けるマントが付いていたり、マスクで呼吸が困難なものだったり、衣装自体が重すぎたりといったものです。
見栄えはすばらしいのですが、あまりにも凝りすぎて走りづらくなってしまっては本末転倒です。

しっかりと「これなら走れるだろう」と思えるものを選ぶようにしてください。一番オススメできるのは、やっぱり定番「マリオ」のコスプレ衣装でしょうか。

まとめ

コスプレランナーにも規制が設けられるようになってきているので大会への確認は怠らないようにしましょう。

2013年の悲劇と言われるアメリカの「ボストンマラソン爆弾事件」やテロなどへの警戒から、持ち物や警備が厳しくなったという背景があります。
東京マラソンも2016年から服装に関する禁止事項や顔全体を覆ってはいけないなど、具体的な注意事項を明記していますから要確認です。
また、「仮装できるマラソン大会一覧」もネット検索で確認できますからトラブルのないように確認してから参加してくださいね。

さてさて、仮装ランのメリットやデメリットについてお話ししてきましたが、参考になったでしょうか。
「走るだけじゃ、物足りない!」という人はぜひお友だちを誘って、みんなでコスプレをして出場することも思い出づくりになるのでオススメです。
「走る」をいかに楽しくするか!が、コスプレの醍醐味なのでみんなで楽しくランしてくださいね。